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2005年4月17日 (日)

殺人事件の動機は4つの「L」

現代英国ミステリーを代表する女性作家P・D・ジェイムズの
ダルグリッシュ警視シリーズ最新刊。
読み始めて、いつの間にかダルグリッシュに恋人がいることに
戸惑う(……シリーズ一冊、飛び越して読んでしまった)。
名の知れた詩人というもう一つの顔もつ、
いつも冷静沈着で物静かなインテリ警視が
恋人となかなか会う時間をもてずにソワソワしてるなんて!
うーん、新鮮・・・でもちょっぴり複雑な気持ち。

『殺人展示室』P・D・ジェイムズ著

ロンドンのハムステッドヒースに建つデュペイン博物館は、
二つの世界大戦に挟まれた時代(1919-38年)にテーマを絞った私設博物館で、
なかでも個性的なのは、その時代に起こった凶悪犯罪を展示している殺人展示室。
この博物館の所有は、親の遺産として引き継いだ3人の兄妹の共同名義となっているが、
経営が芳しくないこともあり、博物館の継続をめぐっては兄妹内で対立が起きている。
その最中、博物館の敷地内で、展示されている過去の事件を模倣したかのような殺人が起き、
なぜか、警視長であるダルグリッシュが直々に事件を担当するようにとの命が下る…。

P・D・ジェイムズは82歳でこの長編を書き上げているんだから、んまあ、すごい!!
この警察ミステリーシリーズに関しては登場人物よりも、むしろ作家自身のファン。
毎度、英国人らしいシニカルな視線も交えて描かれる人物像は奥が深い。
今回も登場人物それぞれの背景と、決して単純ではない性格の描写の細やかさにうなった。
ミステリー作品としての面白さでいえば、個人的には『黒い塔』から『死の味』辺りの
知力体力ともに充実している頃の作品には及ばないかなと思うのだけど、
翻訳が出るうちは、読み続けますよ!



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