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2005年3月16日 (水)

合い鍵一つで入れ替われるのなら…。

DVDで鑑賞。

「列車に乗った男」(2002年 フランス他)

えがった。
これまでに観たパトリス・ルコント作品の中では一番好きかも。

シーズンオフのリゾート街の駅の降り立った、大きなバッグを
抱えるアウトロー風の中年男(ジョニー・アリディ)。
宿を探すが、ホテルはどこも休業中で、
頭痛用のアスピリンを買いに立ち寄った薬局で偶然出会った
人なつこい初老の男(ジャン・ロシュフォール)の家に
何泊かさせてもらうことになる…。
【以下、少しネタバレしてます】

片や犯罪に手を染める無口な流れ者。
片や古いお屋敷に住む定年退職した文学の教師。
対照的な生き方をしてきた2人だが、ともに人生に疲れ、
老いと孤独に追い込まれ、すでにあきらめすら感じている気配がある。
しかし、互いの境遇に憧れを抱くことで、つかの間の夢を見る…。
2通りに解釈できるラストが感動的でした。

主役の一人、ジョニー・アリディがめちゃ渋です!
本業は歌手で、シルビー・バルタンの元旦那。
昔は“フランスのプレスリー”と呼ばれたアイドルだったとか。
だてにフリル付きの革ジャンが小物で登場するわけではないのですね(笑)
いや、ホント、かっこいいです。流れ者役がぴったり。
列車の音を真似たオープニング曲や
スライドギターによる西部劇風の挿入曲も雰囲気を添えます。

セリフもハードボイルドタッチで飽きさせないです。
特に元教師の話がウイットに富んでいて楽しい。
「ほかにご用は?」が口癖のパン屋の娘の話には笑いました。

で、この映画の中では些細な問題かもしれませんが、
裏切り者は誰だったんでしょう?
午前10時の男?
ベンツは仕込みかな?



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コメント

きょうこれ借りてきました。まだ見てませんが、なかなかしぶそうです。

>キウイさん渋いです。とてもいい映画だと思いました。若すぎる人にはちょっと分からない世界かもしれませんが。よかったら感想を聞かせてくださいね。

よかったです。人生半ばをすぎると自分の将来が見え始めます。でも変えようと思えば変るもの、違うレールを走ればそこには踏み出す前には想像もできなかった展開や楽しみがあるのかもしれません。とどまる勇気と踏み出す勇気でしょうか。そんなことを感じました。ラストは、どちらにもとれますね。寝ている間に入れ替ったという設定を編集で切ってどちらにも解釈できるようにしたのでしょうか。最後の朝食シーンでそのしかけらしきものが・・・考えすぎかな。裏切り者は、よくわかりませーん。

>キウイさん感想リクエストしてしまったみたいですみません。あの時こうしていたらまったく違った展開があったかもしれないと、私などは最近しょっちゅう考えてしまうのですが、なるほど、とどまるのも勇気かもしれませんね。この映画、いろいろ深読みできるのがまた面白かったです。フランス映画ならではでしょうか。

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