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2005年3月

2005年3月29日 (火)

出掛ける気は最初からないけど。

環境博をうたいながら、本当は環境にも人(お金を払って入場する人)
にもちっともやさしくない「愛・地球博」の抱える矛盾が
もっと表沙汰にならないかと、毎日、ニュースだけは楽しみです。
実際にはニュースの行間をいじわるく読むと言ったほうが正しいか。
スポンサーなどへの配慮から、マスコミでの批判的な記事は当分の間、
期待できないでしょうから。

なんかひねくれてるけど、この万博に関しては、子供のいる家庭は別として、
大人は多少なりとも冷めた気持ちで眺めているのでは?
展示で目立つものといえば企業館ばかりで、
企業姿勢や技術のPRが優先とあれば、
大阪万博の頃とは時代が大きく変わっているのに、
内容はさして変わりようがないように思う。
そして、環境ビジネスなんて、いまや当たり前のこと。
わざわざ森林や湿地を破壊してこんな大がかりなイベントを開かなくても、
国際メッセなどの展示会やテレビのタイアップ番組など、
アピールする機会はいくらでもあるのではないだろうか。

会場場所の自然をある程度は犠牲にしても、
環境保全の啓発に大いに役立つイベントであれば文句も控えます。
けど、ほとんどの人は、混んでいるし時間もないからと、
話題になっているロボットやマンモスの化石を見て、
あとはポケモンパークとやらに立ち寄って終わりなのだろう。
一体これらが環境とどう関係あるのか?
マンモスを見て、氷河期の地球を懐かしんでどうする。

そもそも環境博の大義名分なんて
主催者側だって誰も信じちゃいないだろうと思うんです。
嘘とわかっていても、面と向かっては嘘と指摘しない人間のやさしさに
甘えているのか、バカにしているのか…。

お弁当の持ち込み禁止については、利権第一なのが見え見えで、
みんなもっと露骨に怒ってもいいだろうと思います。
たぶん、会場のあちこちで地べたに敷物を敷いて
弁当を広げられてはみっともないという思いもあったのではと邪推。
私はそれでもちっとも構わないと思いますが。
むしろ、会場内で出るお弁当などのゴミを、
どのように分別して処分するのかを、最新技術のデモンストレーションとして
見せたほうが環境博の名にふさわしいのではないでしょうか。

などと思っていたら、 同様のことを指摘されている方がいました。
Galionのたわごと
よほど分かりやすくまとめていっらいしゃいます。

2005年3月27日 (日)

胃カメラは死ぬほど嫌い。

年に1度の健康診断の結果が出た。
今回は2日分を採取しなければいけない大便は提出できなかった。
前回も1日分がやっと。
検便しなければと思うと便秘になる。
学校ではうんちができない小学生のような繊細さ(なのかしら?)

診断結果は、前年とデータの数字に大した違いはないが、
「胃前庭部に潰瘍の疑い」から「胃角部に潰瘍の疑い」に変わっているのが
さすがに少し気になる。

それより、バリウムを飲んでから症状が悪化したような気がするんですが!
夜、上を向いて寝ると、みぞおちが引きつるように痛むので、
右半身を下にして横を向いて眠ろうとするのだが、
枕をしない派なので、顔は充血するし、肩は痛いしで、やっかいです。

2005年3月25日 (金)

ラティーノの伝記映画2本。

連休にDVDで鑑賞。

「夜になるまえに」(2000年 米)
★★★★

キューバ出身の作家レイナルド・アレナスの、
同名の回想記をもとに作られた映画。
監督は画家でもあるジュリアン・シュナーベル。

貧しい母子家庭に育った感受性豊かな少年アレナスにとって、
“自由”への渇望は、呼吸をするのと同じくらい自然のこと。
若くしてキューバ革命軍に加わるが、カストル体制が固まるにつれて、
人々を魅了する美しい文を綴る作家ゆえ、また同性愛者ゆえ、
反分子として弾圧を受けるようになってしまう。
そんなアレナスにとって、書き続けるために残された道は亡命だけ…。

やはりアレナス役のハビエル・バルデムが素晴らしいーーーの一言!
ラクダのような瞳で、なんと自然にホモセクシャルの作家を演じていることよ。
文才を認められて図書館での職を得てから、作家としてデビューするまでの
生き生きとした青年時代が、特に印象に残った。
NYに亡命してからアレナスを支えた親友役のオリヴィエ・マルティネスも
無口でありながらいい味を出していた。
ただ、一つだけ納得いかなかったこと…ジョニー・デップの一人二役。
内輪受けにすぎないと思った。
デップ自身は別に嫌いじゃないけど。

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「ピニェロ」(2001年 米)
★★★☆

ニューヨリカン(NYに暮らすプエルトリコ人)たちのカリスマであり、
ラップやヒップホップのオリジネーターの一人とも評されている
吟遊詩人ミゲル・ピニェロの生きざまを描いた映画。

ピニェロという人はこの映画で初めて知ったけど、
生の音楽をバックにしたポエトリー・リーディングのパフォーマンスで
高く評価された人のようだ。
劇作家としても一度は成功し、また俳優としても活躍しながら、
強盗などの犯罪を重ね、そして麻薬もやり続け、あげく41歳の若さで肝臓をやられ死亡という、
いわゆるストリートで生涯を終えた才人。

この役をベンジャミン・ブラットが演じているのだが、役作りがかなり来てる。
特にビルの屋上で、若造相手に詩の朗読をしてみせる場面などは見事。
いままで俳優さんとして正直侮ってました。ごめんなさい。
ちなみに映画公式などで見ると、ルックスは本人と全然似てないようだ。

過去と現在を行ったり来たりの構成で、最初はなかなか入りにくい。
ピニェロに関して予備知識がない人にとっては不親切な映画。
いくつか朗読される詩も、字幕が頼りではどうしようもない部分がある。
でも、雰囲気や意図するところはヒシヒシと伝わってきた。
こういうクールな伝記映画もありかなと思う。

監督はレオン・イチャソ。ピニェロの母親役にリタ・モレノ。
一緒に「ニューヨリカン・ポエッツ・カフェ」を創設する親友の詩人
ミゲル・アルガリン役にジャンカルロ・エスポジート。
音楽は生前のピニェロと交流もあったキップ・ハンラハンが担当。

2005年3月24日 (木)

貧乏性なもので・・・

半額ウイークにまとめて鑑賞。

「NY式ハッピー・セラピー」(2003年 米)
★★★

アダム・サンドラーが、他人への思いやりがあるばかりに気弱な男を
演じるコメディー。セラピスト役のジャック・ニコルソンはもちろん、
ほかの脇の人たちが豪華で楽しい!
けど、期待していたほど、はちゃめちゃなシーンがなかったのに加え、
理不尽な話の展開には実はちゃんと裏があったというオチがつまらんよ。
それまでの毒を総打ち消し…。
同じアダム・サンドラーの製作総指揮・出演映画なら
「リトル・ニッキー」や「ウォーターボーイ」のほうが数倍面白かった。
でも、コメディー映画にはつい点が甘くなるのだ。


「真夜中の銃声」(2000年 英・米)
★★☆

原作はサマセット・モームの『女ごころ』で、
サスペンスのようでサスペンスでないような…。
第二次世界大戦直前のイタリア・フィレンツェを舞台にした
上流階級のラブ・ロマンスってところ。
主人公の英国人未亡人に共感して見るか、小賢しいと思うかで
だいぶん印象が変わりそうな映画。
私にはこの役を演じるクリスティン・スコット・トーマスの顔自体が
はなから小賢しい女に見えてしまうので、そこがむしろ面白いと思ったけど。
にしても、ショーン・ペンが、イギリスだかアメリカだかの高官で
ロマンス小説に登場するヒロインが最後に恋に落ちる相手みたいな役どころは
どうなのか…と、ずっと違和感をもちながら見た。
社交界の女王役、アン・バンクロフトはさすがの貫禄。
劇場未公開なのは仕方ないかな。

2005年3月23日 (水)

ピクルスを買いに走る。

DVDで鑑賞。★印の数は面白かった度(5つ★満点)


「グッバイ、レーニン!」(2003年 ドイツ)
★★★☆

父は、主人公アレックスとその姉が幼かった頃に、西側へ単独亡命。
東ドイツに残された母は2人の子供を育てながら、
愛国運動に情熱を注ぐことで悲しみを紛らわせてきた。
が、反体制デモが盛んになったある日、心臓発作で倒れ、昏睡状態に陥る。
そして8カ月後に奇跡的に意識を取り戻すが、その間にベルリンの壁は崩壊し、
東ドイツはすでに、色とりどりの西側のモノであふれかえっている。
人一倍愛国家だった母親がその事実を知れば、再び心臓発作を起こすのではないか?
そう恐れた息子アレックスはある計画を練る…。

国家体制の崩壊に翻弄される家族を、ユーモアを交えながら、
周囲の人々も含め、案外たくましく描いているところに好感。
母親のためにと重ねる嘘が、本当は自己満足にすぎないのではないかと
気づきながらも、最後まで嘘を押し通すしかなかったアレックスの気持ちが
ちょっぴり切ない。終盤での、笑顔で息子を見つめる母親のまなざしもまた。


でも、めったにない状況下という題材を除いたら、
のめり込んで見るほどの面白さは感じられず、途中退屈するところも。
人間の描き方が凡庸というか、視線がわりかし単純。
だから家族愛という普遍的なものを描きながら、
その点で共鳴できる部分は意外と少なかった気がする。
個人的にはもう少し姉の視線も欲しかった。

***************************

映画の中で、母親がピクルスを食べたいと言うので、
主人公が東ドイツ製の瓶詰めピクルスを探し回るシーンがあり、
翌日、自分も無性にピクルスが食べたくなって、デパートへ行きました。
5センチくらいの小指サイズのきゅうりが
おやつでつまむには食べやすくていいのだが、これがどこにも売ってなくて。
仕方なく中サイズ(親指大)のを買ったら、たまたまドイツ製で、
原材料のところを見たら「サッカリン」の文字!
懐かしい。
発がん物質に指定されて以来、すっかり姿を消したと思い込んでいました。
気にせずに食べてますが…。
そのうち「チクロ」も復活するのでしょうか?

2005年3月21日 (月)

上戸彩がすべて。

散々な前評判ばかりが目についてしまい、あまり期待しないで
観に行ったのだが、それほど悪くはなかった。
退屈しなかったです。
でも、1作目に比べると、すっきりと分かりやすい描写と話の展開で、
安心して観ていられるぶん、迫力不足のおとなしい作品になってしまった感じかな。
監督が北村龍平から金子修介にバトンタッチして、
その監督の資質の違いが大きいのかもしれない。
たぶん映画撮るのが巧いのは、金子監督のほうなんだろうけど…。

「あずみ2 Death or Love」(2005年 日本)

あずみ役の上戸彩はいいー!
今回も期待を裏切らずというか、
個人的にこの役を演じているときの上戸はかなり好きなんだけど、
前作に比べると、対する敵がそれほど怖くも得体が知れなくもなかったのが
今作でいちばん物足りなかった点かもしれない。

【以下少しネタバレ】

真田昌幸役の平幹二朗は、NHK大河「義経」での演技のほうが
よっぽど本領を発揮して不気味だろうと思います。
その愛人でくのいち役の高島礼子は、前作でのオダギリジョーに匹敵する
役どころなんだろうけど、途中からいきなり「極妻」演技になっちゃって
ずっこけそうになった。最期もちょっと情けない。
あずみの刺客仲間として登場する栗山千明は、いくら妖しげな目つきでも、
上戸が放つ儚げで凛としたオーラの前ではぜんぜん魅力不足に感じました、私には。

唯一、気味が悪かったのが、遠藤憲一が間抜けないいヤツを演じていたこと(笑)。
あのメイクであの役はないよー。
哀れだっだのは宍戸開。服部半蔵役なのに弱すぎだよ。

上戸以上に楽しみにしていた井上勘兵衛役の北村一輝は、出番が少ない…。
でも続編があるという前提でみたら、今回は仕方なかったかな。
あずみも勘兵衛も目的を失った者同士ということで、
次作はもっと絡んでくるものと期待してます。

2005年3月19日 (土)

どうなのか?あのマスク

大袈裟でなく、昨日は街で見かけた人の5人に1人はマスクをして、
2人に1人は鼻をぐずぐずさせていた。
改めて、とんでもないことになっているんだなぁーと。
東京以外の地域もそうなんだろうか?

そういう自分も、昨日は今年初めて症状が出ました。
花粉症歴はすでに20年以上のベテランです。
花粉症なんて言葉を知らないときから花粉症。
当初は、くしゃみと涙が出るのは「春の太陽」のせいだと思っていた。

昔から症状は午前中には治まるので、軽いほう。
ここ何年かは、悩まされる期間も短くなってきていて、なんだか他人事です。

たまに症状が重すぎるときは、鼻炎カプセルを飲んで、
仕事中は微熱のときのようなウトウトとした気分で過ごします。
あの立体マスクとやらは、絶対出来ない!
とくに河童の口みたいな形のやつ。
あれをするくらいなら、人前で鼻水たらしているほうがまし?

2005年3月18日 (金)

私家版・元気になる音 その18

DVDでガエル・ガルシア・ベルナル出演の「ドット・ジ・アイ」。
つまらなかったので、感想はパスです。

ドリス・デイの歌う「Perhaps, Perhaps, Perhaps」が
この映画のオープニングでした。原題は「キサス・キサス・キサス」。
かなり古いけど、日本ではザ・ピーナッツの持ち曲。
昔はこれが「好きさ、好きさ、好きさ」としか聞こえなくて…。
おー、それってもしかして元祖・空耳な一曲?

比較的新しいところではCAKEという米国サクラメント出身のバンドも
96年の彼らのメジャーデビューアルバム『Fashion Nugget』で
この曲をカバーしていました。
20歳すぎてからロックのアルバムはほとんど買ったことがなくて、
そんな中で例外的なバンドの一つがCAKEでした。
つい買ってしまったのは、こんな曲↓もやってたから。

CAKEの“I Will Survive”

ひずんだギターサウンドに、つっけんどんなボーカル、
そこに脱力気味のコーラスと間の抜けたトランペットのワンホーンが
絡んでくると、妙におかしい。なんか笑えるCAKE。

はずし具合と力の抜け具合が絶妙といいましょうか、
この「恋のサバイバル」も、オリジナルのグロリア・ゲイナーより好きなくらい。
あまりにベタすぎるトランペットのフレーズに苦笑した時点で、
すでに彼らの術中にはまっていたと言っていいかもしれない。

その後に出たCDも、去年出た最新作を除いて聴きましたが、
彼らの持ち味が出ているのは、断然このアルバムだろうと思います。
曲調がかなりバラエティに富んでいて、
ベースがダブっぽい「The Distance」 ファンキーな「Nugget」、
カントリー調の「Stickshifts and Safetybelts」なんかも好きです。

録音はチープに聞こえるけど、実はテクニシャンなのか。
ライナーノーツを見ると、売れてなかった頃には、
ラモーンズからアル・グリーン、ミーターズ、ジョナサン・リッチマンまで、
サポートバンドとして活動していたそうで……、本当かい?

今年のフジ・ロックで来日するらしいです。



2005年3月16日 (水)

合い鍵一つで入れ替われるのなら…。

DVDで鑑賞。

「列車に乗った男」(2002年 フランス他)

えがった。
これまでに観たパトリス・ルコント作品の中では一番好きかも。

シーズンオフのリゾート街の駅の降り立った、大きなバッグを
抱えるアウトロー風の中年男(ジョニー・アリディ)。
宿を探すが、ホテルはどこも休業中で、
頭痛用のアスピリンを買いに立ち寄った薬局で偶然出会った
人なつこい初老の男(ジャン・ロシュフォール)の家に
何泊かさせてもらうことになる…。
【以下、少しネタバレしてます】

片や犯罪に手を染める無口な流れ者。
片や古いお屋敷に住む定年退職した文学の教師。
対照的な生き方をしてきた2人だが、ともに人生に疲れ、
老いと孤独に追い込まれ、すでにあきらめすら感じている気配がある。
しかし、互いの境遇に憧れを抱くことで、つかの間の夢を見る…。
2通りに解釈できるラストが感動的でした。

主役の一人、ジョニー・アリディがめちゃ渋です!
本業は歌手で、シルビー・バルタンの元旦那。
昔は“フランスのプレスリー”と呼ばれたアイドルだったとか。
だてにフリル付きの革ジャンが小物で登場するわけではないのですね(笑)
いや、ホント、かっこいいです。流れ者役がぴったり。
列車の音を真似たオープニング曲や
スライドギターによる西部劇風の挿入曲も雰囲気を添えます。

セリフもハードボイルドタッチで飽きさせないです。
特に元教師の話がウイットに富んでいて楽しい。
「ほかにご用は?」が口癖のパン屋の娘の話には笑いました。

で、この映画の中では些細な問題かもしれませんが、
裏切り者は誰だったんでしょう?
午前10時の男?
ベンツは仕込みかな?



それって致命ワザでは?

DVDで鑑賞。

「マッハ!!!!!!!!」(2003年 タイ)

ジャッキー・チェンの香港映画が大好きなのが
ひしひしと伝わってくるタイのムエタイ映画。
特徴ワザは両ひじを使っての脳天割り!
こんなに頭をボコボコ殴る映画は観たことがなくて、
そればっかりが印象に残った(笑)。
敵は一発で脳しんとう起こして倒れそうなものなんだけど!

ストーリーは単純でした。ムエタイの達人である主人公の若者は
村から盗まれた仏像の頭を取り戻しに、大都市バンコクにやってきて、
大がかりな仏像密売グループがあることを突き止める…。
敬虔な仏教徒の国ならではの題材です。
路地裏を逃げ回るシーンや、三輪タクシーでのカーチェイスでは
バンコクを観光した気分もちょっぴり味わえます。
しかし、あとはもうひたすら格闘シーンですから、
それが楽しめるかどうかにかかっています。

主演のトニー・ジャーは、体格がいいので、構えたときのポーズも
かっこよく決まってます。でも、彼のような中華系以外の東南アジア顔は
まだなじみが薄く、海外で人気者になるには大変そう。
そのうち、カポエラ流儀のマーク・ダカスコスとの対決が見てみたいかな。

2005年3月13日 (日)

カエルの鳴き声がBGM。

DVDで鑑賞。

「茶の味」(2004年 日本)

石井克人監督作品。
田舎町に住むある家族の日常を描いた映画。
面白かった。コメディーじゃなくてファンタジー映画ですね。
これは映画館で観たほうが本来は正解だっただろうと思う。

カレンダーにあるような美しい日本の田園風景にうっとりです。
こんな風景を見つけてきただけでもすごいなあ。
廃校の庭みたいなところや、陸橋を走るローカル列車、
山のふもとにある八百屋、電線の映り込みなんかも含めて、
風景がいろいろと語りかけてくる感じです。
前半はムダな間のシーン、くだらないギャグが多いなあと思ってたけど、
見終わると気にならなくなってました。
子供2人のキャラが良かったわ。

なぜお祖父ちゃん役は我修院なんだろう?と考える。
年齢に合った俳優を使うと、変にシリアス味が出ちゃうからだろうか。

ともあれ、思い出してもう一回観たくなりそうな出来の映画です。

サトウキビの刈り方を学びました。

DVDで鑑賞。

「深呼吸の必要」(2004年 日本)

サトウキビの刈り入れの季節バイトに応募して内地から来た若者たちが、
せっせとサトウキビを刈る話。
たらたらしてると製糖工場の今年の稼働期間が終わってしまうんです…。

自分も子供の頃、祖父母のうちで稲刈り手伝ったり、
学校行事で植林の下草狩りをやったりしたので、
頭をからっぽにして、こういう作業に汗を流すの憧れるー!
働いて食べて寝るだけ。そしてたまに海や空を眺めてボーッとする。
といっても、現実にはもって1週間ってとこだろうか…。

日本で農業を続けるのは厳しいこともいっぱいですね。
沖縄のサトウキビ農家も補助金で成り立っていると聞きました。
これが鹿児島の奄美諸島だと、
補助金が出るのはザラメ(分蜜糖)用のサトウキビ栽培に限られてしまうので、
特産の黒糖焼酎の原料である黒糖(含蜜糖)は、実はほとんどが沖縄産らしい。
この映画には直接関係のないことだけど。


テレビでは土曜深夜にやっていたVシネ時代劇、
「女形気三郎 さても女の一大事」と
「女形気三郎 裁かせていただきます」を2週続けて見ました。
名作映画などは、カットや中断だらけのテレビ放映で見てしまうの、
なんとなくもったいない気がするけど、
こういうB級テイストの映画を、だらだら夜更かししながら見るのは好き。
主演の松井誠という人、ティム・アレンによく似ている。
てことは、高田純次にも…。

2005年3月12日 (土)

ブラックボーカルの王道を行く新人くん

この前買ったジョン・レジェンドの『Get Lifted』と
Urban Mysticの『Ghetto Revelations』。
今のところ、よく聴いているのはUrban Mysticのほう。
前にアーバン・ミスティークなんて書いたけど、
日本語でどう表記するかはまだ決まってないみたいだ。
(一緒に買ったR・サディークはまだ半分しか聴いてない…)

ジョン・レジェンドのほうは、ピアノの弾き語りで、
聴いて咄嗟に思いついたのが男版アリシア・キーズ。
いくつかレビューを覗いたら、同じことが書かれてある。
そもそもアリシアの曲にこの人が参加してるとのことですが…。
さらっと聴いた感じ、私の知っている範囲では
アレステッド・デベロップメントやローリン・ヒルなどに
近いタイプの音楽と思った。これはこれで悪くないけど、
何かいま一つ、心ときめかないのよね。

それに比べ、Urban Mysticはいかにも歌もの、
楽曲・アレンジもブラックコンテンポラリーの王道。
ジェラルド・リヴァートの新譜とどっちを買おうか迷ったけど、
そのリヴァートあたりが以前からやってきた音楽の継承者って感じだ。

一種の様式美というやつで、斬新さはないけど、
この手の音楽に親しんできた者にはとても口当たりがよい。
コーラス部分などは1回聴いたら覚えてしまいそうな曲ばかり。
(もろネリーっぽい1曲はご愛嬌)
過去のパターンでいうと、歌がうまいのに
2、3枚メジャーからアルバムを出して消えていくタイプかも…。
でも、かなり好きです! このワクワク感はひさびさ。
ざらついた声が最高ね。とっても耳障りがいいです!
まだ19歳ってことだけど、聴くにつれて味わいが増してくる感じ。
カバー曲も1曲やっていて、
それがボビー・ウーマックの「Woman Gotta Have It」!
この新人坊やの声・歌い方からしていかにも、いかにもな選曲でニンマリです。

あと、なんといってもスローバラードが少ないのがグッド!
最近の歌もののR&Bはやたらスローバラードばかりで、うんざりなんです。
とりあえず繰り返して聞き込んでみる根性のない私なんかは
結局は気に入った曲だけしか聴かなくなってしまう。
そういう意味でも『Ghetto Revelations』はアルバム通して親しみやすかった。
もっかのところ暫定で、冒頭の3曲「Long Ways」「Where Were You」
「Givin' It Up」と、11曲目の「Hit Me」、12曲目の「Gotta Get U Home」が
なかでも気に入ってます。
売れてほしいんだけど。売れろ!



2005年3月10日 (木)

登場する家具や食器がかわいい!

DVDで鑑賞。

キッチン・ストーリー(2003年 ノルウェー/スウェーデン)

ノルウェーの田舎町に、スウェーデンから
トレイラーハウスを引いた車が列をなしてやってきた。
彼らは新しい家庭用品開発のための調査団。
独身男性のキッチンでの行動パターンを終日観察するのが目的です。
それもテニスコートの審判台ようなものを持ち込んで。

被験者の生活を乱さないように一切話をしてはいけない、
何か困っていても手伝ってはいけないのが規則。
でも、観察する側もされる側も
何日もそんな関係を続けていられるわけがない。
早々にルールを破って、首を言い渡される調査員も出てきます。

そんな中で主人公の調査員フォルケが担当した年老いた男イザックは、
モニターに応募すれば馬一頭もらえると思っていたのに、
それが実は郷土玩具の馬だったと知ってへそを曲げ、数々の謎の行動で
フォルケを困惑させます……

******************************

予備知識なしで見始めたので、
ストーリーの突飛な設定を理解するまでに時間がかかり、
最初は取っつきにくかったんだけれども、
ラストはなんとも、言葉ではうまく説明できない、
言葉にしてしまうと何かが違うような、温かい気持ちで見終わりました。

国を越えた男の友情物語。
この友情という言葉も実際はとても広い意味で使われてるので、
なんだか陳腐に感じてしまうような…。
もっとシンプルというか、根源的な人間同士のかかわりを
描いているように思います。

主要人物は男ばかりで、それぞれいい味出してます。
会話や登場する食べ物から察する
ノルウェーとスウェーデンの文化、その違いなども興味深いです。



2005年3月 8日 (火)

誰か背中を押してくれ。

年収査定結果 *,***,***円

そんな書類が入った封筒が今日職場に届いた。
数日前にネットで見かけた無料年収査定に申し込んだ結果。

ここのところの仕事の疲れが溜まりに溜まってうんざりしていたので、
もうどうでもいいやと、やけくそ気味で申し込んでみた。
名前から生年月日、連絡先、現在・過去の勤め先社名、勤続年数まで
個人情報さらしまくって。
ま、私の個人情報など誰かがほしがってるとも思えないし。

こういう結果は、きっと実態より上乗せしてるんだろうなと思ってたけど、
さすがに現実の年収のおよそ1.8倍という結果はぷちショック。
2年働いたら1年半は遊んで暮らせるってことじゃないか。
今後20年働いたら、老後15年は安泰ってことだ・・・この差は大きい。
転職したい、しなければダメなのでは?
そんな思いが、今またじわじわとわき上がってきて、葛藤中。

世の中、甘く見ていいですか?

2005年3月 6日 (日)

俳優じゃなくて探検家のほうのバートン

『失われし書庫』ジョン・ダニング著

元刑事の古書店店主クリフ・ジェーンウェイ・シリーズ3作目。
ジョン・ダニングは日本で人気の作家の一人。
なんとなく惰性で3作目も読んだけど、
実はあまり好きじゃないかな。何かが鼻につく。

会話もしゃれているつもりだろうけど、ちっとも面白くないぞ。
特に主人公と、互いに惹かれ合う女性との間のきどった会話。
描かれる女性像にも共感できない。新しいようで古くさいタイプ。
この前に読んだランズデールのセンスのほうがはるかに好きなので
つい比べて読んでしまったせいだろうか。

今回は主人公が、19世紀のイギリス人探検家リチャード・バートンの
稀覯本を手に入れたことから、歴史ミステリーが絡む事件に巻き込まれる。
途中の、歴史には登場しないバートンの友人が語るバートン回想録が退屈だー。
でも、こういう部分を逆に面白がる人もいるんだろーな。

感心してしまったのは、稀覯本ミステリーの真相を突き止めるには、
史実では明らかにされていない部分を解き明かす必要があったこと。
最後はどういうオチをつけるのだろうと、そこだけは興味津々で読んだ。
結果は「その方法しかないよな」だったけど…。

ともあれ半端な下調べでは書けない小説であることは確かです。
きっとまた人気を得るんでしょうね。



遺産は期限切れのピザ・クーポン。

『ムーチョ・モージョ』ジョー・R・ランズデール著

ハップとレナードは、死去したばかりのレナードの叔父の家を掃除
していた。しかし室内が片づくにつれて、汚れた秘密が姿を現す。
腐った床板の下で見つかったのは、ポルノ雑誌に包まれた子どもの骸骨
だった。警察に通報しようとするハップをレナードが止める。
「誰かが叔父貴を殺人犯に仕立てようとしているんだ」
─そして二人の独自の捜査が始まった。東テキサスのやけどしそうな
太陽の下、徐々に明らかになっていく醜悪な真実とは…。



↑裏表紙の文をそのままコピー。
日雇い労働で暮らしている中年白人男性のハップと
ハップの親友で、ゲイの黒人レナード。
一見アウトローなこの2人組が事件に巻き込まれ、警察顔負けの活躍をみせる、
ちょっとコミカルでハードボイルドタッチなミステリー小説2作目。

ランズデールのこのシリーズ、初めて読みました。愉快!
乱暴なところあるし、いい加減な生活を送っているようでも、
実は2人ともとてもまともな感性の持ち主だし、頭も働くし、心優しくていいやつらなんです。
そんな2人の人柄に加え、物語もシンプルだけど魅力的。
1作目を除き、現在は5作目まで翻訳されている模様。
なぜ1作目は翻訳されてないのかしらね。

ムーチョ・モージョのモージョとは、ブルースではセックスとか性器を指すけど、
アフリカでは魔法の意味で、ムーチョはスペイン語でたくさんの意味。
たくさんの魔法がかけられた=最高に呪われた=最悪ってことらしい。



妹が消えてぼくは狼少年になった。

『もつれ』ピーター・ムーア・スミス著

子供の頃から勉強もスポーツも優秀で、そのうえハンサムという
脳外科医の兄と、 統合失調症にかかり職にもつけない弟。
彼らには20年前に7歳で失踪し、行方不明のままの妹がいる。

物語の主人公は、パイロットという名をもつ弟のほうで、
彼が精神的に病んだのは、妹の失踪がきっかけ。
しかし、いったんは落ち着いていた症状が、母親の病気をめぐって
兄との関係がぎくしゃくしはじめるとともに悪化する。
そして、パイロットは病院で出会った女性サイコロジストに
自分は妹を誘拐した犯人を実は知っていると打ち明ける……。

語り手の「ぼく」が精神を病んでいるという設定なので、
何が現実に起きたことで何が幻視なのかわからない。
嘘をついているのは誰か、推理しながら読んでいても
途中で何度か目くらましが入って混乱する。そこが面白い。

妹が失踪しなければならなかった理由が、あまりに理不尽。
それに、終わりのほうで主人公じゃない人物が一人称で語る章を
混ぜたりするのは、それほど意味があるとは思わなかった。
けど、後味は悪くない。この作者の作風もけっこう好き。
デビュー作らしいので、次も期待します。



分からないものは分からない。

レンタルで観た。

「ロスト・イン・トランスレーション」(2003年 米・日本)

公開前には、新宿の映像がおしゃれだとか、
あのマシューが出てるというので楽しみにしていた映画。
なのに、うぅーん、ほとんど、いや何ひとつ、共鳴できなかった…。
私の感じる力がもう相当、鈍ってる証拠かしらね。
唯一印象に残ったのが、
中年俳優のおじさんが、若い人妻を少し元気づけてあげ、
タクシーに乗って去っていくときの、少し生気を取り戻したかのような顔。


「シュレック2」(2004年 米)

笑えるシーンの多くが何らかのパロディーだった。
もとネタ探しをしながら観るぶんには楽しいんだろうけど、
それを除いたら何が残るんだろうかと考えると、ちょっと白ける。
ストーリーもアニメの割にはこぢんまりとしている。
前作を観たときはずいぶん新鮮だったんだけどな。

でも、登場キャラクターがかわいいから、いいかっ。
私は長靴をはいたネコちゃんよりもドンキー派。
玉ねぎ(ニンニク?)馬車の荷台で揺られながら退屈しているシーンが好きだ。

2005年3月 5日 (土)

TB:ラブソング人気投票

先月、goodさんのところでやっていたラブソング人気投票
集計は終わっているのに今さらTBです。


この世のほとんどの曲はラブソングではないかと思うくらい、
ラブソングはいっぱいあって選べないので、
アーティスト単位で考えてみました。
で、もちろん男に限る。名手として思い浮かぶのは
テディ・ペンダーグラスかアル・グリーンあたり。
ペンダーグラスは一度取り上げてるので、グリーンにしました。

Al Greenの“ Sha-La-La (Make Me Happy) ”

アル・グリーンを知ったのは、このヒットがきっかけだったので、
思い出の曲です。歌詞はたわいもないような気がするし、
特にこれが飛び抜けて好きな曲ってわけでもないかな。
ラブソングらしいラブソングだったら、失恋ソングになるけど
「How Can You Mend A Broken Heart」のほうが
きっと心に響くんでしょうね。

この時期のアル・グリーンは女性にとても人気があったらしい。
でも、セクシーな歌手といわれても正直あまりピンときません。
現代では、もどかしいほど古風な男のイメージです。
しかし、あふれる情熱をぐっと抑えつけたような、パンチの効いた歌声は、
唯一無二の魅力があります。まさに黒人ならではの唱法。
その歌声が、ハイ・サウンドと呼ばれたバックの、特に力強いリズムと相まって、
聴くにつれてだんだんとヒートアップしてくる感じが魅力で、
その点ではやはり「Love And Happiness」や「Let' Stay Together」あたりが
最強!と思ったりします。

あれ、ちっともラブソングの名手を語る話になってないや。。。


今日ひさびさにCD買いました。
話題のジョン・レジェンド『Get Lifted』、
去年出たアーバン・ミスティーク『Ghetto Revelations』、
ラファエル・サディーク『Ray Ray』、
旧譜だけどピート・ロック&C.L. スムースのベスト盤、
それと、ほぼ20年ぶりに聴いてみたくなった!パット・メセニー『The Way Up』。
ぼちぼち聴き始めます。



ザ・スペイシー・ショー

ケヴィン・スペイシーには、一時期ハマっていた。
出演映画はちょい役からすべてビデオを借りて見まくった。
しかし、自分の中のブームは「アメリカン・ビューティー」が頂点。
以降はどれもこれも役的にしっくりこず、
気付いたらすっかりどうでもよい俳優に(ひどすぎる言いぐさ)
主役が続くのもちょっと違うんじゃない?と思ったし、
「ペイ・フォワード」や「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」に至っては
映画自体からしてゴメンナサイ!って感じだった。
あー、でもまた映画館に足を運んでしまったよ。昔の仲間に誘われるままに。

「ビヨンドtheシー 夢見るように歌えば」(2004年 米・独・英)

レイ・チャールズと同じく50年代からアトランティックで活躍した歌手
ボビー・ダーリンの生涯を描いた映画。もちろん、演じるのはスペイシー。

ボビー・ダーリンについては「マック・ザ・ナイフ」を歌ってヒットさせた
ことくらいしか知らなくて、この映画観て、奥さんがサンドラ・ディーと分かり、
ふーん人気者だったんだと思いました。
日本でいうと坂本九みたいなポジション?(的はずれ?)
レコード会社は彼をプレスリーのようなロックンロールスターに育てる方針
だったようですが、ダーリン自身は子供の頃からずっとシナトラを目指しており、
売れたことで晴れてスインギーな歌手に路線を戻したようです。
しかし、幼い頃にかかった病気により心臓に持病を抱えていて、37歳で夭逝。

それで、この映画が面白いかどうか。
うーん、客観的には判断できない! どうしてもスペイシー自身が気になっちゃって。
ボビー・ダーリンに似せたメイクが不自然すぎるとか、
40代半ばで20代を演じるにはもともと資質がオヤジくさいとか、
やたら出てくるヅラネタが本人のコンプレックスの裏返しみたいで笑えないとか、
個人的に突っ込みどころ満載なんです!
でも、映画館ではすすり泣きしている人もいたからなあ。
私が思うほど違和感はないのかなあ。

この映画で、スペイシーは全20曲近くを吹き替えなしに自分で歌っています。
実はこの映画はスペイシー自身が10年ほど前から温めていたもので、
製作・監督はもちろん、脚本も共同で書いているんだけど、
吹き替えを使わないことに関しては、最初は遺族や関係者から猛反対されちゃって、
それを説得し承諾を得るのが大変だったもよう。

かつてはイーストウッド監督の「真夜中のサバナ」のサントラで1曲披露。
何年か前にはジョン・レノンのトリビュートコンサートで司会を務め、
最後にいきなり「マインド・ゲームス」を熱唱し始めたのには笑わせてもらったけど、
あれもこれもこの映画ための根回しだったと考えると、いじらしいじゃありませんか。
しかし、一方で、実際に映画を観た後だと、スペイシーの自己満カラオケ大会に
付き合わされちゃったような気もしなくもなかったりするわけで・・・。
もう絶対好きだと思うんだよね。人前で歌って踊るの。

映画製作の準備期間がたっぷりあったせいか、構成はなかなか凝っています。
映画で観るより、お芝居で観るほうが面白そうと思いました。

2005年3月 3日 (木)

傍迷惑な癖。

今朝起きたら右下の奥歯何本かがズッキンズッキン。
まるでげんこで頬を殴られたかのような痛さで、
歯茎がグラグラしてないか一応確認してみて、大丈夫そうだったので、
口に冷水を含んでみたり、熱いコーヒーで刺激を与えたりしてたんだけど、
結局、昼過ぎても、ものを噛もうとすると飛び上がるほどの痛さが続いた。

これまでも朝起きて、たまにアゴが痛いときはあったんだけど、
いったいどんな歯ぎしりをしているのか!!

ちょっと心配になったんで治療法をさがしていたら、
ネズミを使った実験では、歯ぎしりは胃潰瘍にいいという結果が出たそうで、
まさに胃潰瘍が持病の私には目からうろこ!
「歯ぎしりのあなたへ贈るメッセージ」が身に染みたw



今日はドブログ以外の方お二人にTBしてもらって、
初めてのことでうれしいやら恥ずかしいやら。
コメント残そうとしたら、1カ所は文字化けしてしまうし、
1カ所はコメント欄がなかったので、ここでお礼を言わせてもらいます。

私家版・元気になる音 その17

映画「Ray/レイ」で、レイ・チャールズの信頼厚いバンドリーダー
として登場していたファットヘッドことデビッド・ニューマン。
ちなみに有名な映画音楽の作曲家に同姓同名の人がいます。
けど、元祖デビッド・ニューマンつったら、このファットヘッド様です。
テキサス州ダラス生まれだから、正真正銘のテキサステナーですね。
しかし、アルトやフルートも同じように吹きこなし、
曲もブルース、R&B、ジャズ、ファンクなんでもござれ。
いろんな人のサポートでも活躍し、
元祖サックス職人と呼ばれているとかいないとか?

David Newmanの“Hard Times”

この曲はもとはレイ・チャールズの持ち曲。
私はサックスで何か1曲吹けと言われたらこの曲と決めてるの!
というのは大袈裟だけど、なんとゆーか、スルメのような味わいの
ノリとメロディーの曲で、テーマを繰り返し吹くだけでも
楽しくてハマる! 大好きな曲です。

初リーダーアルバム(58年)ではアルトサックスによる演奏で、写真の
『FIRE! Live At The Village Vanguard』(88年)はテナー。
ブリッジ部分だけをゲストのハンク・クロフォードがアルトで吹いてます。
私はこっちのテナー・バージョンのほうが好きかも。
アルバム自体もとても良いです! 熱いです!
ジャンルとしてはハードバップなジャズなんだけど、
旧友クロフォードと、さらにスタンリー・タレンティンも参加していて、
3人が続けてソロをとる「Chenya」なども素晴らしい。

3人とも同じ系統のブルージーなサックス吹きですが、
おそらく音色の個性とアクの強さでは、クロフォードとタレンティンに軍配。
ニューマンの場合は、もっと抑えが効いていて洗練されている。
ノリはコテコテなのに、根っこのところはめちゃくちゃクールで、
ひとことでいえば、粋なサックス。

そのニューマンの仕事の全貌が垣間見られるベストアルバムもついでに。
『The David “fathead” Newman Anthology』
93年にRHINOから出た2枚組で、選曲がとても良いです!
アルトサックス版の「ハード・タイムズ」も収録されてます。
最も古い録音は1952年のズズ・ボーリンという人のジャンプ曲。
レイ・チャールズの「Greenbacks」から、新しいところでは
ドクター・ジョンの「Candy」まで、サポートワークも多く入ってます。
そのぶんリーダー作からの選曲は少ないわけだけど、
個人的に一押しのファンキー曲「Missy」が収められているのもうれしい!

デビューから50年以上たった今も、バリバリ活躍されています。
というか、ディスコグラフィーを見たら、
近年のほうがアルバムをたくさん発表されているらしく正直驚きました。
以前より人気が出てきているということだろうか?
最新作はレイ・チャールズの全曲カバー集とのこと。
NOMさんのサイトで知りました。

アルト版「ハード・タイムズ」は公式サイトで聴けます。

2005年3月 2日 (水)

手首フェチだったとは!

今回の仕事もきつかったー!
おそらく一日一度まとめてドカ食いのような食生活をしていたせいで、
胃炎が悪化。一日に何度か吐き気が襲ってきます。
夜中にも必ずそれで目が覚めるのが辛いっす。

「Ray/レイ」(2004年 米)

↓ネタばれしてます。

オープニングの風に揺れるボトル・ツリー、
そこに音楽がかぶさってくるだけで、涙腺やられました、自分。
音楽もの、さらに黒人ものってだけで、弱いんです。
別に悲しいとかうれしいとかじゃなくて、
ただただ勝手に目から汗が流れ出るだけなんですけどね。

レイ・チャールズの人生のうち、描かれているのは
トップスターに駆け上がっていく1950年代が中心。
名曲誕生のエピソードを中心に、当時の出来事が淡々と綴られ、
その合間の回想として子供時代の生い立ち、
女手一つで育ててくれた母親のことがていねいに描かれる。
良かったと思います。レイ・チャールズと似た世代で、その音楽に親しんだことのある
人たちだったらなおさらと思います。

やっぱり天才ミュージシャンとドラッグとは切り離せないのですね。
あと、ツアー続きの日々と、手取りギャラをめぐっての揉め事と、
人間不信と、愛人の存在と、etc.
それにしても、本妻との間の子供2人以外に10人の子供がいるって相当。
今だったら半端じゃない養育費だの慰謝料だのを請求されて、
割に合わないってことになるんだろうなあ・・。

奥さんがレイに言うセリフでとても印象的な言葉があったんだけど、
あああーーー、忘れてしまった!
その言葉をきっかけに、ようやくドラッグを断ち切る決心をしたんだっけ。

レイ以外で印象に残ったのは、アトランティックレコードの
トルコ系アメリカ人のプロデューサー。本物の音楽好きオタクで、
映画の中ではかなり好意的に描かれていたと思う。
こういう人がいるから、斬新すぎてすぐに大衆受けはしないかもしれないけど、
才能をもったミュージシャンがちゃんと発掘されて世に出るのではないかな。

といっても、アトランティックに見いだされた時点のレイ・チャールズは
ナット・キング・コールやチャールズ・ブラウンの物真似音楽をやっていたにすぎず、
それで飯が食えるからいいと思っていたらしい。
盲目で生きていくための知恵だったわけだけれども、
人を楽しませることに重きをおいていた人らしいエピソードとも。

デビッド“ファットヘッド”ニューマンが、見せ場少ないけど
ずっと出ずっぱりだったのもファンとしてはうれしかった。
レイ役をやったジェイミー・フォックスがレイそっくりで評判だけど、
ファッドヘット役のボキーム・ウッドバインもけっこう似ていたのではないかと想像。
動いているファットヘッドを見たことがないので断言できないけど。

公開が今週までというのに、映画館に行ったらほぼ満員だった。
アカデミー効果ってすごいなと思ったら、1000円デイだったのね。

手首フェチの真相は映画の中。

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