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2005年3月25日 (金)

ラティーノの伝記映画2本。

連休にDVDで鑑賞。

「夜になるまえに」(2000年 米)
★★★★

キューバ出身の作家レイナルド・アレナスの、
同名の回想記をもとに作られた映画。
監督は画家でもあるジュリアン・シュナーベル。

貧しい母子家庭に育った感受性豊かな少年アレナスにとって、
“自由”への渇望は、呼吸をするのと同じくらい自然のこと。
若くしてキューバ革命軍に加わるが、カストル体制が固まるにつれて、
人々を魅了する美しい文を綴る作家ゆえ、また同性愛者ゆえ、
反分子として弾圧を受けるようになってしまう。
そんなアレナスにとって、書き続けるために残された道は亡命だけ…。

やはりアレナス役のハビエル・バルデムが素晴らしいーーーの一言!
ラクダのような瞳で、なんと自然にホモセクシャルの作家を演じていることよ。
文才を認められて図書館での職を得てから、作家としてデビューするまでの
生き生きとした青年時代が、特に印象に残った。
NYに亡命してからアレナスを支えた親友役のオリヴィエ・マルティネスも
無口でありながらいい味を出していた。
ただ、一つだけ納得いかなかったこと…ジョニー・デップの一人二役。
内輪受けにすぎないと思った。
デップ自身は別に嫌いじゃないけど。

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「ピニェロ」(2001年 米)
★★★☆

ニューヨリカン(NYに暮らすプエルトリコ人)たちのカリスマであり、
ラップやヒップホップのオリジネーターの一人とも評されている
吟遊詩人ミゲル・ピニェロの生きざまを描いた映画。

ピニェロという人はこの映画で初めて知ったけど、
生の音楽をバックにしたポエトリー・リーディングのパフォーマンスで
高く評価された人のようだ。
劇作家としても一度は成功し、また俳優としても活躍しながら、
強盗などの犯罪を重ね、そして麻薬もやり続け、あげく41歳の若さで肝臓をやられ死亡という、
いわゆるストリートで生涯を終えた才人。

この役をベンジャミン・ブラットが演じているのだが、役作りがかなり来てる。
特にビルの屋上で、若造相手に詩の朗読をしてみせる場面などは見事。
いままで俳優さんとして正直侮ってました。ごめんなさい。
ちなみに映画公式などで見ると、ルックスは本人と全然似てないようだ。

過去と現在を行ったり来たりの構成で、最初はなかなか入りにくい。
ピニェロに関して予備知識がない人にとっては不親切な映画。
いくつか朗読される詩も、字幕が頼りではどうしようもない部分がある。
でも、雰囲気や意図するところはヒシヒシと伝わってきた。
こういうクールな伝記映画もありかなと思う。

監督はレオン・イチャソ。ピニェロの母親役にリタ・モレノ。
一緒に「ニューヨリカン・ポエッツ・カフェ」を創設する親友の詩人
ミゲル・アルガリン役にジャンカルロ・エスポジート。
音楽は生前のピニェロと交流もあったキップ・ハンラハンが担当。

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