« 新年おめでとう! | トップページ | 「なぜ虐める?」「それが私のキャラですから」 »

2005年1月 5日 (水)

ああ、モード! おお、モード!(悶絶)

このミスとIN★POCKETで年間1位、文春では2位に選ばれていた。
つまり『ダ・ヴィンチ…』と並ぶ昨年の海外ミステリー話題作。

『荊の城』サラ・ウォーターズ著

舞台は19世紀のイギリス。
ロンドンの貧民窟で泥棒一家に育てられた孤児スウと
郊外の古い城に幽閉されたままのやはり両親のいない令嬢モード。
年の違わないこの2人の女性の運命が、
スウがモードの財産略奪を目当てに侍女となって城に潜り込んだときから
大きく変わり始める…。


【ちょとネタバレ】

『荊の城』の特徴をひと言で表せば、ゴシック+〇〇〇。
前作の『半身』とまったく同じ…。
読みながら、作家自身の性的嗜好がそのまま作品に反映されているに違いない!
そう思わせてしまう点で、このサラ・ウォーターズという人は
すでに個性的な作家の地位を確立しているように思う。
なにやら文章からは、男性全般に対する嫌悪感まで伝わってきそうなんですが?

そこが個人的にはちょっと引っかかる。
〇〇〇といい、小説全体に漂うサドマゾ的な淫靡さといい、まったくそそられず。
というか、そういうものに興味があった年齢をとうに過ぎた凡人なので、
好きな作家・作品とも言い難い。

でも! 読ませるんです。面白かったです。
ディケンズの小説を参考にしたという
魑魅魍魎も跋扈しそうなビクトリア朝ロンドンの様子をはじめ、
さまざまな階級の人々の描写にも引き込まれます。
『半身』よりもこっち主人公スウのほうが断然魅力的だったし。
これはミステリー小説ではなく、〇〇〇版の純愛小説なんだ!
そう割り切って読むと、ラストも痛快です。
(翻訳も上手いのか、妙に説得力あり…)
その後のあんなことやこんなこと、想像してワクワクします!
(意に反して…)

昔の少し淫靡な少女マンガ、もしくはヅカファンなどにも
受けが良さそうなのですが、どうなのでしょう?
ポルノ風味が強すぎる?
繰り返し言うと、自分の好みからしたら、これを去年のベスト1にはしない…。
口直しに甘さの欠片もないオヤジ警視が活躍する推理小説が読みたくなりました。


※最大の面白ポイントをばらしちゃまずいってことで、伏せ字に訂正(1/5)



« 新年おめでとう! | トップページ | 「なぜ虐める?」「それが私のキャラですから」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

相変わらず、突っ走ってますね、わが道を。サラ...パレッキーなら少しは読みましたが。 ヒメさんの書評で満腹しました。

>hnyさんはい、突っ走ってます、オニババ道まっしぐら(笑)お誉めの言葉と解釈し、もっとわが道を究めたいところですが、当人からすると何がわが道なのか、分からないとです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1175528/28621572

この記事へのトラックバック一覧です: ああ、モード! おお、モード!(悶絶):

« 新年おめでとう! | トップページ | 「なぜ虐める?」「それが私のキャラですから」 »

インデックス

無料ブログはココログ