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2004年12月24日 (金)

ダルジール&パスコーシリーズ最新作

約650ページはハヤカワのポケミス屈指の長編。
内容は前作の『死者との対話』(これも長い!)の一応は続編なので、
それを先にもう一度ざっと読み返したりして、
結局だらだら1カ月近くも費やしてしまった…。
シリーズ未読の人には砂を噛むような小説かもしれないので、先にお断り。

『死の笑話集』レジナルド・ヒル著


ヒルの最近の作品は謎解きミステリーとは言い難い。
これもそう。謎解きなんてほとんど皆無。
まったく無関係に見える3つの犯罪(というかその予兆?)が同時に進行するのだが、
実際に警察沙汰の事件が起こるのは、残りわずかになったあたり。
その後は怒濤の展開で、すべてが収束に至るかというと・・・。
とりあえず1つ2つは片づいたが、残りの1つ2つはどうなったのか?
これですべてが終わりなのか? それとも続きがあるのか?

・・・人を食ったようなラストです。
でも、気持ち弱ってたらボロ泣きしそうな絶妙な終わり方。
悪の捉え方が老齢の域に入った作家らしいともいえるし、
長く続いたシリーズものならではの遊びともいえそう。
いつもながら格言のような言い回しを散りばめた文章も冴えわたり
ファンとしては満足!

ダルジール警視が、包容力のあるやさしい祖父のようだった。
そろそろ誰もが恐れる警官の役割チェンジか?

本のタイトルはトマス・ベドウズの詩劇の題からいただいたもの。
この小説の中ではそのベドウズを研究する学者の卵フラニーと、
そのフラニーを以前刑務所に送り込んだことのあるパスコーとの因縁の関係が
主テーマの一つで、ベドウズに詳しい人ならもっと楽しめそう。
自分はぜんぜん知らないのだけど…。


次はサラ・ウォーターズの『荊の城』を読みます。
あまり好きなタイプの作家ではなく、積ん読のままだったら、
某所と某所で年間1位、2位に選ばれていた。
たいして冊数読まないだけに、こういうのはちょっと悔しい(笑)。



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