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2004年11月 2日 (火)

ファザコン娘の自分探し

「ムッシュ・カステラの恋」のアニエス・ジャウイ監督作品。
カステラと同様に脚本は、彼女とその恋人でもある
俳優のジャン=ピエール・バクリが共同で書き上げ、
やはり2人とも主要人物として出演もしている。

前作カステラがかなり好きな作品だったので、
期待いっぱいで公開2日目にして観にいったのだ。
(正直、邦題についてはくそくらえという思いなのだ)
単館で150席しかないのに、空席が目立つ。
先週末はたくさんの映画が公開されたのでこんなものか…。


「みんな誰かの愛しい人」(2004年 フランス)

カステラは、趣味や職業によって人を判断してしまうというのが
テーマだった。で、この映画は、父親が有名大作家先生であるがために、
自分に近寄ってくる人物も父親が目当てなんだと思い込む
デブでさえなくて、性格も歪みかけている女の子の話だ。

普通の人間の俗物根性を、この監督はリアルにおかしく描く。
いわゆるフランス流のエスプリが効いているってやつ。
で、笑いをとるには、俗物っぷりを高みから見下ろすのではなく、
自分もその俗物の一人であるという自覚が大事なのだ。
そして、この監督は、俗物にまみれていても失われない尊さがあるというのを
さりげなく描く。それを見落としてしまうと、
きっとこの映画はつまらないのだ。
なぜこんな俗物たちを愛せるのか理解できないと、
こういう映画はつまらないのだ。

でも、本当いうとムッシュ・カステラほどは面白くなかった。
ストーリーにあまり奥行きが感じられなかったので。
思えばカステラは、脇に男前のジェラール・ランヴァンが出ていたから、
個人的評価は倍近く跳ね上がっているのだ。
しかし、こっちはせいぜい娘の男友達のセバスチャンくらいだもの。
おばさんには色気不足。役柄はとてもいいけどね。

公式サイトの「ナンバーワンよりオンリーワン」のコピーには引くでしょ。
やめてったら。



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