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2004年10月10日 (日)

ささやかだけど、これもきっと運命。

『スパイの妻』レジナルド・ヒル著

レジナルド・ヒルは現時点でいちばん好きな作家。
代表作のダルジール警視シリーズは、
邦訳されているものをひと通り読んだが、
別シリーズや単品、パトリック・ルエル名義作品はまだこれから。
早川のポケミスは、書店で置いてあるものが限られるので、
何冊かまとめて注文したら、
ひゃ、サイン本だぁあああああーーーーー!!
表紙を開き、気付いた時点で、手が震えましたw

都内の大きな書店で、ヒルがサイン会で来店したときの写真が
飾られているのを見たことがある。
背表紙が日に焼け、ペイパーバックを真似た本文の黄色いふちどりも
色あせてるところから察するに、どこかの書店で売れずに残ったものと思う。
それがめぐって、ヒル大好きの私のもとにやってきたのは運命でしょ!
自分で言うのもなんだが、本にとっても幸運なことだ。

『スパイの妻』は、ある朝突然「すまん」と言い残して姿を消した夫が、
実はKGBのスパイであったと、夫の逃走後に知らされる妻の話。
ミステリー色は薄いし、スパイ小説としても異端だと思うけど、
主人公の心理描写のうまさったら。さすがレジナルド・ヒル。

男性なのに、なぜに女性の心理を描くのがこんなに上手いのか。
ヒルが女性的なのか、または上手いと思う自分が男性的なのか。
それとも心の動きなんて、男女でたいして違いがないのかもしれないが。

結末はいかにもヒル的。娯楽小説はこうでなくっちゃ。

逃走したスパイが、そのうち妻と連絡を取ろうとするのではないかと見張る
イギリス情報部の男性は、ビリー・ボブ・ソーントン。
で、主人公が身を寄せた故郷で出会う元恋人はケビン・ベーコン、
スパイだった夫はエイダン・クインなどと
勝手にキャスティングしながら読むと、また楽しかったりするのでした。



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コメント

うわうわ、サイン本が来たなんて素敵な運命ですね。

うん。ありがとう。大袈裟でなく、涙ぐんだりもしましたよ。

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