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2004年10月

2004年10月31日 (日)

私家版・元気になる音 その11

ご機嫌な…、なんていうと安っぽく聞こえるなあ。
まいいか、楽しいんだからいいんじゃないってことで、
Car Washに続いて70年代のディスコヒット。


Eddie Kendricksの“Keep On Truckin'”

今は亡きエディ・ケンドリックスは、
ザ・テンプテーションズのオリジナルメンバー。
「ゲット・レディ」や「ジャスト・マイ・イマジネーション」
のリードボーカルといえば、ピンとくるかも。
この人のファルセットボイスは、力任せでなく、品があります。
囁くような、それでいてヒリヒリとした感触の歌声。
強烈な個性はないけど、人柄の穏やかそうなのも伝わってくる感じ。

写真のアルバムはソロになった後、73年から78年までのベスト盤。
Keep On…は、ダンスフロア用の約8分に及ぶロングバージョンです。
演奏はフィリーサウンドの要、MFSBが務めています。
この人たちはソウルトレインのテーマ曲で有名ですね。
ちなみにMFSBはマザー、ファザー、シスター&ブラザーの略だったはず。
最初に知ったときは拍子抜けしたのだった。

アルバムにはほかに“Boogie Down”“Shoeshine Boy”
“Girl You Need A Change Of Mind”
このあたりもとても懐かし! ディスコでなくラジオでよく聴きました。
私がディスコに行っていたのはもう少し後の時代なので、
その辺ははっきりさせておかないとね(w

バラード系の“Intimate Friends”もいいすよー。
印象的なバックのリフは、サンプリングネタとしてときどき使われているので、
今の時代では一番の有名曲になっているのかな?



2004年10月27日 (水)

無宗教なんですが

ここしばらく仕事の関係で、
日本におけるキリスト教史などを読んでいましたが、
自分には知らなかったことだらけでびっくりです。

たとえば、江戸初期に日本全国のカトリック教徒の数は
70万人近くに達していたとか。

弾圧の中で潜伏したキリシタンたちが代々語り継ぎ、
心の支えとしてきた「バスチャンの予言」の存在とか。

長崎の開港まもなく建てられた大浦天主堂を舞台にした
いわゆる「信徒発見」は、
日本よりもヨーロッパでよく知られている出来事だったりとか。

明治6年に晴れてキリシタン禁制が解かれてからは、
貧しい地域の救済に私財を投じて尽くした
ド・ロ神父をはじめとするフランス人宣教師たちの存在とか。

仏教徒でありながらほとんど独学で、後世の建築家も舌を巻くような
数多くの優れた教会堂を設計・施工した鉄川与助のすごさとか。

今もカトリック教会に帰依せず、仏教や神道とも結びついた
先祖伝来の信仰を守り続けるカクレキリシタンの人たちが、
長崎の生月島などに残っていることとか。
しかし、その組織も地域の過疎化と高齢化で
あと10年20年で途絶えるだろうとか。

いままではキリスト教の教派の違いもよく知らなかったのですが、
たいていのカトリック教会は、いつも扉が開いていて、
誰でも聖堂内に入れるというので、
今度見かけたら立ち寄ってみたいと思います。
古くからある教会堂には、畳敷きのところもあるらしいですよ。

******************************

天草と外海で、バスの待ち時間にキリシタンの資料館を見たり、
長崎からの帰りの飛行機までには1時間ほどの余裕があったので
原爆資料館にも立ち寄ってきた。
その間に、新潟中越地震が発生。
ここ何日かテレビで被災地からの映像を見続けていたせいか、
昨夜は久々に冷や汗をかくほどの恐ろしい夢を見た。
しかも「あー、夢だったかー」と思って目覚めたのも
実はまだ夢の中だったという2段落ち。

夢だったーですんでいれば幸せだ。
のんきでごめんなさい。
今日は男の子だけでも助かってよかった。




2004年10月22日 (金)

私家版・元気になる音 その10

今日ラジオでアギレラ&ミッシー・エリオットの
カバー曲が流れていたので…。
アニメ映画「シャーク・テイル」のサントラらしい。

Rose Royceの“Car Wash”

オリジナルのほうは映画「カー・ウォッシュ」のテーマ曲で、
1976年から翌年にかけて大ヒットしました。
リチャード・プライヤーなどが出演している映画
(青春コメディ)もなかなか面白かった覚えあります。

ローズ・ロイスは、モータウンのプロデューサーである
ノーマン・ホイットフィールドが作ったグループ。
メンバーはオーディションで集められたという背景もあって
グループ自体が評価されることはあまりないけど、
ポップスチャートを賑わした
軽快なディスコサウンドやバラードなど
一連のヒット曲自体は、けっこう好きだったのです。

“Love Don't Live Here Anymore”や
“Wishing On A Star”“I'm Going Down”
といったバラード曲は、いろんな人にカバーされています。
メロディもアレンジも小憎らしいほどキャッチーです。
キャッチーの意味はよく知らないんだけども…。

写真は『グレイテスト・ヒッツ』。これ1枚で十分かな。
ベスト盤はRhinoからも出でいるようです
(むむっ、こっちのほうが曲数が多い)。


明日から出張で留守します。
早く寝なくちゃ。
最近、あちこちブログ訪問できない…。
せめて夜の時間帯がもう少し軽ければねえ。




2004年10月19日 (火)

アリシアは可愛かったのだが…。

東京国際フォーラムAホール。
ちょうど1週間前にジョアン・ジルベルトを見た会場で
今日はアリシア・キーズのライブです。

ひと言でいってアリシアちゃんの歌、ぜんぜん黒くなかった。
声質はメアリーJブライジ姐御によく似ていると思う。
しかし、もっている資質は、まったく正反対かな。
で、私はちと物足りなかったのですが、
こっちのほうが広く万人受けするってことはよくあります。

一緒に行った友人は「ステージママでもついているんじゃないか?」
と言ってたが、いまだ汚れのないお嬢さんといった雰囲気。
JB調のファンキーな曲で踊りながら歌うより、
ピアノを弾きながらバラードを歌ってるほうが合っている。
彼女なりのスタイルが確立されるまで、
もう少しの時間が必要なのかも。


なーんて。すみません。
思いっきり独断で書いてます。
実はPAがかなりひどかったんです。
自分の席が、張り出した2階席の下というのが関係してるのか?
もっと別の環境で見たら、印象が違っていたかもしれない。
ピアノだけで歌うシーンなんて、あんな音響じゃあ台無しよ。

あと、バックバンドもお世辞にもうまいとは言えなかった。
曲の展開が変わると、リズム崩れてるみたいだし、不協和音が聞こえるし。
アレンジや曲構成もなー。どうなんだろ。凝ってるわりにはあっさりしすぎ。
ショー仕立てはいいんだが、グルーブが足りんぞ、グルーブが。
いや、求めていたものが、違っていたか……。

ステージは1時間40分くらいだったらしいです。
アリシアちゃんがいったんステージからはけた合間に、
コーラスの3人がそれぞれソロ曲を披露したのが、なにげに楽しかった。
(「アット・ラスト」「ウーベイビーベイビー」「ミスティ・ブルー」)
声の華やかさや歌のうまさはアリシアちゃんに叶いませんでしたが、
対照的ながむしゃらさに、ちょっぴり元気をいただきました。

2004年10月17日 (日)

キルト製ケースは危険です。

池袋テアトルダイヤはわりと気に入ってます。
大きな映画館と単館専門上映館の中間くらいのポジション。
蝶ネクタイを締めた支配人が目を配っているような
古めかしい映画館の雰囲気があり、
館内の自販機の飲み物が定価だったりして、良心を感じます。

で、今は「スウィングガールズ」を上映中。
楽器持参者か、楽器と一緒に写った写真持参者は1000円!
ということなので、ウン十年前の写真を探し出して行ってきた。

「スウィングガールズ」(2004年 日本)

メインキャストの4人の女の子たちが、それぞれ役にはまっていて、
軽やかで爽やかじゃないですか! 普通に楽しめました。

ただ、こういう映画は過去に何本作られてきただろうかと
いろいろ思い出し数え上げてしまうくらい、大筋はありきたりなので、
もう一つ、心を揺さぶる出来事や展開がほしいところ。
あと、方言を使う意味はあるのかなと、ちょっと引っかかった。
主人公が「ジャズっていぐねえ?」と言うところは予告編にも
使われてるわけだけど、笑わせようとしてるのか何なのか、
よく分からないです。
……うーん、うまく言えない。東北地方の方言って微妙なのだ。
ヘタクソな東北弁は、単に「なまってる」としか聞こえなくて。


いまどき、ビッグバンド・ジャズって、聴くほうはどうか知らないけど、
演奏するのはとても楽しい。管楽器に関してですが。
自分は所属したことがないけど、何回か代理を頼まれて
学園祭やイベントなどで参加させてもらったことがあります。
音程とノリ、気持ちがばっちりあった瞬間は鳥肌もの。
コンボやバンドの少人数セクションでは味わえない高揚感でした。

なので、一度楽器を離れた彼女たちが、再び戻ってくるシーンなどは、
大して理由がなくても納得できちゃうわけだけど、
ま、現実には10人いたらそのうち残るのは3人程度だったりするので、
全員があっさり復帰は無理があるよな、と思いました。


ところで上映前の予告で流れていた「オーバードライブ」という映画。
コテコテのコメディらしいけど、三味線版「クロスロード」?



2004年10月16日 (土)

最短距離を行く男。

『王子を守る者』レジナルド・ヒル著

どうしても点が甘くなってしまうー、レジナルド・ヒル。
これも面白かったなあ。ぐいぐい読める。
いつもより荒唐無稽ってことは、いつもよりエンタテインメントってことだ。
あとがきによると冒険サスペンスというジャンルらしい。
現実にはありえないだろーな展開も、
読み終わってみればぜんぜん気にならない。
ちゃんと辻褄合わせるところは合わせてるからか?
さすがヒルさまだ。

がっしりした体型に“南極の氷をも砕く”ごつい顔つき、
性格は要するに曲がったことが大嫌いな元・王室警護担当の警部が、
あの、歴代の米大統領も会員だったことでも有名な国際的秘密結社を相手に
一人で戦いを挑む物語。

もう渋くてかっこいいんだ、主人公のマクハーグ警部。
これ一話で終わりだなんでもったいない。
続きも十分いけそうなのに。

冒険ものだが、若き王子の恋、警部の恋の描かれ方は実に繊細。
人間関係の描きようが、いつもながら上手くて手抜かりなし。
恋愛小説は好きではないが、ヒルのだったら読みたい。

2004年10月14日 (木)

CDジャケの使い道。

うちには通販で買った、壁掛け式のCDラックみたいなものがある。
20枚並べられるやつで、飾るのはもちろん色男が写っているジャケオンリー。
それも一人で写ってるの限定。
なぜなら、小さなCDジャケでは飾って面白みのあるのは限られるから。

ただ並べるだけではつまらないので、
こんなふうに↓テーマを決めてレイアウトしてみる。

・椅子またはソファに座っているシリーズ
 (男性アーティストにはやたら多い)
・マイク片手に叫んでるシリーズ
 (これもR&B系ボーカルでは定番か)
・上半身裸シリーズ
 (なぜかこれも黒人ものでは多いのだ)

しかし、こういうのも一度やると飽きちゃって、
壁掛けのCDラック、今はただの未整理CDの置き場。
だいぶ前に買ったまま、ろくに聴いてないのが並んでいる。
ま、いいかーと思ってるけど。


ぜんぜん関係ないんですが、
ライブドアの社長と森田芳光監督の区別がつかないということに、
一昨日気付きました。

2004年10月12日 (火)

ボサノヴァ爺VS聴衆5000人

ジョアン・ジルベルトの、最終日のコンサートに行って来た。
今年はプレオーダーしたので、割と良い席がとれた。
去年は知ったのが一般発売日だったので、あきらめた。

で、噂のフリーズ・タイムが今回もあった。
途中、曲後にうつむいたまま動かなくなるじいさん。
そのじいさんのリアクションの引き起こそうと、いつまでも拍手を止めない客。
まるで根競べだ。
土砂降りの雨のような拍手は10分くらい続いただろうか。
結局勝ったのはじいさん。
やがて拍手がまばらになり途絶えた時点で、じいさんは立ち上がり、
余裕の笑みを浮かべながらお辞儀をする。

じいさんVS聴衆は、これで終わらなかった。

アンコール後のじいさんは「今日は喉のコンディションがあまり良くない」
というようなことを言いつつも、なんだかノリノリだ。
アンコールタイムだと思っていたが、
実質は、3部構成のステージの2部の始まりに過ぎなかった。
じいさんがギターを持って立ち上がるたびに、客席も立ち上がって拍手。
そんなのを何回繰り返しただろうか。
結局、コンサートは約4時間!に及んだのだった。

すげーよ! 
4時間近くのライブといったら、Pファンクオールスターズ以来だ。
しかも、こっちは73歳だかの、ギターを抱えたじいさん一人。
いつまでたっても終わらないコンサートに、くたびれはてたのか、
電車がないのか、途中で帰っていく客もちらほら。
勝負はまたしても、じいさんに軍配。 


じいさん呼ばわりは、ジョアン・ファンには失礼かも。
でも、神様みたいに扱うより、変わり者の頑固じいさんとしてとらえたほうが
カッコイイじゃないか、と思ったりするので…。

いやー、歌とギターのコラボレーションをとことん堪能させていただきました!
実は最初のほうで少し眠くなってしまったんだけど、
途中からは、お馴染みの曲のオンパレードとなったこともあり、
もう楽しくて仕方なかった。
いったい何曲演奏したのだろう。
聴きたいと思っていた曲はほぼみんな聴けた気がする。

しかし、ひとつ不思議だったのは、
自分はボサノバといえども、身体のどこかでリズムを取らずにいられないんだけど、
周りのお客さんはまったくじっとして動かなかったこと。
そりゃ、足を踏みならしたりとかはしないけど、じっとしてるのって疲れないですか?
なんだか目障りなヤツになりそうだったので、小さく小さく首を振ってました。
ひざをパーカッション代わりにしたいところもぐっとこらえて。

2004年10月11日 (月)

ウタダより期待できるかもね。


ラジオでトシノブ・クボタの最新曲?がかかっていたが、
元ネタが<カーティス・メイフィールドの「トリッピング・アウト」だった。

音楽の趣味に関しては、いいとこ突いてくるんだな、いつも。

私家版・魅惑のエロヴォイス その14

ジェラルド・アルストンに続けて、
同じくスタン・シェパードの全面プロデュース作。

Gene Riceの“Love Is Calling You”

ジーン・ライスのデビューアルバム『Just For You』は
アルストンの『Open Invitation』の翌年91年の録音で、
バックのミュージシャンも似てます。ゴージャスな音。
すっかり肌寒くなったこの季節、夜に聴くにはぴったりっす。

この人はなんといっても声の魅力。
テディペンを彷彿とさせる。
とてもディープなうえに艶っぽい。
この声だけで、私などは悩殺されてしまいます。
メロメロです。歌もなかなかうまかったのです。
曲も良い曲揃いで、かなり聞き込んだ覚えあります。
アップテンポの“I Believe”なんかもメリハリ効いてて好きです。
キャロル・キングの「イッツ・トゥ・レイト」をカバーしたりもしてます。

しかし、翌年にもう一枚のアルバム『Gene Rice』を遺して、
どこかに消えていってしまいました。
この2枚目のほうも遜色なかったのに…。

新人にしてはずいぶんオヤジ顔!と、
ジャケット見ながら思ってましたが、
(ごめん。最初見たとき、噴き出しちゃったんだよ…)
この時点ですでに40歳いってたみたいです。
どうやってメジャーでのデビューに至ったか、想像がふくらみます。

・・・やっぱり試聴サイトが見つかりませぬ。
今の時代、この手のアレンジはOUTなんだろうかな。



2004年10月10日 (日)

ささやかだけど、これもきっと運命。

『スパイの妻』レジナルド・ヒル著

レジナルド・ヒルは現時点でいちばん好きな作家。
代表作のダルジール警視シリーズは、
邦訳されているものをひと通り読んだが、
別シリーズや単品、パトリック・ルエル名義作品はまだこれから。
早川のポケミスは、書店で置いてあるものが限られるので、
何冊かまとめて注文したら、
ひゃ、サイン本だぁあああああーーーーー!!
表紙を開き、気付いた時点で、手が震えましたw

都内の大きな書店で、ヒルがサイン会で来店したときの写真が
飾られているのを見たことがある。
背表紙が日に焼け、ペイパーバックを真似た本文の黄色いふちどりも
色あせてるところから察するに、どこかの書店で売れずに残ったものと思う。
それがめぐって、ヒル大好きの私のもとにやってきたのは運命でしょ!
自分で言うのもなんだが、本にとっても幸運なことだ。

『スパイの妻』は、ある朝突然「すまん」と言い残して姿を消した夫が、
実はKGBのスパイであったと、夫の逃走後に知らされる妻の話。
ミステリー色は薄いし、スパイ小説としても異端だと思うけど、
主人公の心理描写のうまさったら。さすがレジナルド・ヒル。

男性なのに、なぜに女性の心理を描くのがこんなに上手いのか。
ヒルが女性的なのか、または上手いと思う自分が男性的なのか。
それとも心の動きなんて、男女でたいして違いがないのかもしれないが。

結末はいかにもヒル的。娯楽小説はこうでなくっちゃ。

逃走したスパイが、そのうち妻と連絡を取ろうとするのではないかと見張る
イギリス情報部の男性は、ビリー・ボブ・ソーントン。
で、主人公が身を寄せた故郷で出会う元恋人はケビン・ベーコン、
スパイだった夫はエイダン・クインなどと
勝手にキャスティングしながら読むと、また楽しかったりするのでした。



2004年10月 8日 (金)

新人ミステリー作家2冊

『将軍の末裔』エレナ・サンタンジェロ著

薄っぺらでもなく分厚くもなく、手頃な本の厚さと
意味深なタイトル。加えて裏表紙の文↓に引かれて読んだ。

「弁護士から平凡なOLのパット宛に突然手紙が届いた。
見知らぬ91歳の老女が、田舎の広大な土地を彼女に遺す
つもりだというのだ……」


このOLというのが30代後半の独身で、職場に不満たらたら。
読み始めたときには(自分にだぶらせ)楽しかったのだが、
ミステリーとしてはちょっと甘いかな。
文章もぎくしゃくしてるみたいで、のめり込みにくかった。

主人公パトリシアが遺産として受けとることになった土地は、
かつて南北戦争の壮絶な戦場となった場所。
遺産相続をめぐってのミステリーに、歴史上のミステリーも絡めようという
意欲は買うけど、うまく絡まってるとは思えず。
キャッチコピーには「骨太ミステリー」とあるけど、
こういうのを骨太って言うのもどうか?

アガサ賞新人部門にノミネートの新人作家。
アメリカでは続編も出版されているらしい。



『弁護士は奇策で勝負する』デーヴィッド・ローゼンフェルト著

こっちはアメリカ探偵作家クラブ新人賞候補になった
正統派のリーガルサスペンス。
「近頃のどぎついミステリーにウンザリしてる人、必読です」
とか「ハーラン・ベーコンも絶賛」という帯に引かれて読む。

主人公は若手弁護士。「ぼく」語りの、軽妙な文章ですいすい読める。
脇の人物もなかなか魅力的!
なのだが、もうちょっと面白く描けそうなのにな……。
上っ面をなぞっているだけで、なにごとも奥行きが足りない気がする。
法廷でのやりとりも物足りなーい。タイトル負けか?
(原題は「Open And Shut」らしいが…)
奇策をめぐらす弁護士だったら「アリーmyラブ」に登場する
ジョン・ケイジのほうがぜんぜん上手!と思った。
でも、次も読んじゃうかも。


書店に行くと『ダ・ヴィンチ・コード』が気になる・・・でも上下2巻。
文庫化まで待つよ。2年後くらいかぁあ?



2004年10月 6日 (水)

試し書き。

朝の通勤電車の中で、でっかい鏡を片手に
ずっとフェイスマッサージをしている女の子がいた。
化粧している子はたまにいるけど、こいつは新手だ。
ずいぶん慣れた手つきだったので、見とれてしまった。
毎朝やってるのか?

乗り合わせたのは6分くらいだったけど、
マッサージの手順は決まっているらしく、それをずっと繰り返す。
席の前に移動して、遠慮なく見下ろしていたが、
そもそも電車の中で鏡見ながら何やらしている人は、
人に見られてもにらみ返してくることはまずないってことに途中で気付いて、
張り合いなくして、見つめるのやめた。
あー、つまらない。

それで思い出したよ。
以前、電車の中で本を読んでいたら、
酔っぱらいサラリーマン2人連れが乗ってきて、
足もとふらついている1人がどかーんと体当たりしてきたので、
にらみ返してやたら、ゲンコで頭を思いっきり殴られた。

こういうときにとっさに殴り返したり蹴り返したりできる神経を
養いたいものです。

2004年10月 3日 (日)

私家版・魅惑のエロヴォイス その13

テディ・ペンダーグラスやエディ・リバートとともに
大好きな男性ボーカリストです。

Gerald Alstonの“Slow Motion”

ジェラルド・アルストンは、70-80年代に
「キス・アンド・セイ・グッバイ」「シャイニング・スター」
などのヒットを放ったコーラスG、マンハッタンズのメンバー。
ソロになって2枚目のアルバム『Open Invitation』(1990)は
冒頭のバラードとミディアム曲の3連発が素晴らしいです。
甲乙付けがたいのですが、初っぱなのインパクトでこの曲。

3曲ともバイ・オール・ミーンズで名を挙げた
スタン・シェパード&ジミー・バーナーがプロデュースし、
都会的なゴージャスなムード。
ジェラルド・アルブライト、ポール・ジャクソンJr、ポリーニョ・ダ・コスタ
(ほかの曲ではジェフ・ポーカロやスティーブ・ルカサー)などがサポート。
女性コーラスも入って、いい意味で“すかしてる”ので、
アルストンくらい男くさく、ハリのあるボーカルがちょうどいい気がします。

日本でいうと、鈴木雅之あたりのポジションでしょうか。
思いっきりシャウトしたときの声は、ロックバンドのジャーニーの人にも似てます。
というか、ジャーニーの人もサム・クックのフォロワーなのか?

ボーカリストとしての評価が高い割りには、CDは大して売れなかったようだし、
一般的な知名度も低いように思います。
カリスマ性に欠けるのか、どんなブレーンと組むかにもよるのか?
ソロで4枚のCDを出した後は、
マンハッタンズに戻って活動に専念しているらしいのがさみしいです。
アルバム全体としては1枚目の『Gerald Alston』のほうが出来がいいかな。
アップテンポの曲やカバー曲も楽しいかったりするので。

数年前のマンハッタンズの来日時に、
全員真っ赤なスーツでNHKの歌番組にも出演してました。
2、3曲しか聴けなかったけど、グループ自体が、
あまり上手いとは思えなくてちょっとがっかり。やっぱりソロがいいよ。
けど、過去の大ヒット曲をもつマンハッタン名義のほうが仕事あるのかも。


それしにても、試聴サイトが見つからないなんて、あんまりだ!
現時点ではどこも在庫切ればかり。



私家版・魅惑のエロインスト その8

ジャズついでで行ってしまえ。

John Coltraneの“I Want To Talk About You”

この狂おしい出だしこそジョン・コルトレーンって感じです。
『Ballads』からの選曲は当たり前すぎると思い、
『Soultrane』から選びましたが、
このスタンダードバラードも定番ですね。
次点は「コートにすみれを」あたりか。

最初にジャズが好きになったのは、中学生のときにラジオで聴いた
コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」。
以後しばらく、油井正一や本多俊夫、いソノてルヲなどがDJする
ラジオ番組は欠かさず聴くようにしていました。
そこでかかるたいていの曲は古くさく感じられ、
熱心なジャズファンでもなんでもなかったけど、とにかく洋楽に飢えていた。
LPなんか年に数枚買うのがやっとです。
唯一の情報源であるラジオの洋楽番組は、広く浅くなんでも聴いてました。

AMラジオだと、渋谷陽一の「若いこだま」や
小林麻美の「オールナイトニッポン」なんかも貴重でした。
こっちはロックですけど。
それから、おっと忘れては行けない、湯川れい子の「全米トップ40」。
あとは、うちの田舎では夜になると電波が届くようになるFEN。

話が脱線してしまった。
で、コルトレーンはしばらく最も好きなサックス奏者で、
一方で、双璧をなしていたソニー・ロリンズは、それほど好きでもなかった。
ところが、ある時期に逆転。
ソニー・ロリンズこそマイ・フェイバリットなジャズテナー奏者に。
なぜそうなったのか謎です。
「ジャイアント・ステップス」がコピーできなかった腹いせかしら?
今もどちらかといえばロリンズ派です。

また、話が脱線。
そういえば毎年、コルトレーンの7月の命日には、
丸1日コルトレーンだけをかけるジャズ喫茶がありました。懐かしいです。
今、この夜中に『Crescent』かけてます。
ひさびさに聴くとそれぞれの曲のテーマが心に染みる。
やばい、涙腺が揺るんできたよ(笑)
特に「ワイズ・ワン」。マッコイ・タイナーのピアノソロもいい!



2004年10月 2日 (土)

Funky Autumn Leaves

季節のご挨拶ってことで、
tazさんにヒントをいただき「枯葉」を2曲。
まだ秋の実感がわかないんだけどな。
毎年10月初めは、こんなどっちつかずな陽気でしたっけ?


Wynton Kelly『Wynton Kelly!』

日本盤は『枯葉』のタイトルで知られる
ピアノトリオのアルバム。
なんといっても「枯葉」でのウィントン・ケリーのソロが好き。
ケリーが単音で奏でるピアノは、ひょっこひょっこと
飛び跳ねながらも、規則正しいリズムを刻む。
この泥臭いシンコペのお手本みたいなノリがたまりません。
一緒に歌えてしまいそうなシンプルなフレーズも味わい深い。
もちろん、共演のチェンバースとコブもいいわけですが。
自分がピアノを弾けたら、こんなソロをとるのが理想です。
ところでこの人、マーカス・ミラーの叔父なんですってね。
(今ごろ知った自分…)




Johnny Griffin『Return Of The Griffin』

テナーサックス奏者ジョニー・グリフィン、1978年のアルバム。
1曲目に収められている「枯葉」の、
こぶし効かせた、真っ黒なイントロテーマがすげー!かっこいい!
キャノンボール・アダレイの『サムシン・エルス』での
同曲のイントロアレンジを意識したのかもしれないけど、
いったいこれから何が始まるのー?とわくわく。
本テーマに入ると普通の、テンポの速いハードバップになるのだけど。
豪快でパワフルな「枯葉」は、大音量で聴くに限ります!
アルバムのほかの曲もいいんだな。
バラードも良いんだな、グリフィンは。


↑お詫びします。
 真っ黒なイントロテーマが付いた枯葉はこれではなかったです。
 私の頭の中で鳴り響いているイントロテーマは何なんだろう・・・もやもや。



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