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2004年10月 8日 (金)

新人ミステリー作家2冊

『将軍の末裔』エレナ・サンタンジェロ著

薄っぺらでもなく分厚くもなく、手頃な本の厚さと
意味深なタイトル。加えて裏表紙の文↓に引かれて読んだ。

「弁護士から平凡なOLのパット宛に突然手紙が届いた。
見知らぬ91歳の老女が、田舎の広大な土地を彼女に遺す
つもりだというのだ……」


このOLというのが30代後半の独身で、職場に不満たらたら。
読み始めたときには(自分にだぶらせ)楽しかったのだが、
ミステリーとしてはちょっと甘いかな。
文章もぎくしゃくしてるみたいで、のめり込みにくかった。

主人公パトリシアが遺産として受けとることになった土地は、
かつて南北戦争の壮絶な戦場となった場所。
遺産相続をめぐってのミステリーに、歴史上のミステリーも絡めようという
意欲は買うけど、うまく絡まってるとは思えず。
キャッチコピーには「骨太ミステリー」とあるけど、
こういうのを骨太って言うのもどうか?

アガサ賞新人部門にノミネートの新人作家。
アメリカでは続編も出版されているらしい。



『弁護士は奇策で勝負する』デーヴィッド・ローゼンフェルト著

こっちはアメリカ探偵作家クラブ新人賞候補になった
正統派のリーガルサスペンス。
「近頃のどぎついミステリーにウンザリしてる人、必読です」
とか「ハーラン・ベーコンも絶賛」という帯に引かれて読む。

主人公は若手弁護士。「ぼく」語りの、軽妙な文章ですいすい読める。
脇の人物もなかなか魅力的!
なのだが、もうちょっと面白く描けそうなのにな……。
上っ面をなぞっているだけで、なにごとも奥行きが足りない気がする。
法廷でのやりとりも物足りなーい。タイトル負けか?
(原題は「Open And Shut」らしいが…)
奇策をめぐらす弁護士だったら「アリーmyラブ」に登場する
ジョン・ケイジのほうがぜんぜん上手!と思った。
でも、次も読んじゃうかも。


書店に行くと『ダ・ヴィンチ・コード』が気になる・・・でも上下2巻。
文庫化まで待つよ。2年後くらいかぁあ?



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