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2004年9月14日 (火)

9.11の年に作られた暗示的映画。

未見のレンタルビデオを放っておいて、日比谷で映画。

「愛の落日」(2001年 米)

1950年代、南北に分断される直前のベトナムを舞台に
初老のイギリス人記者と、謎のアメリカ青年、
若く美しいベトナム女性との三角関係を、
当時の不穏な政治背景とともに描く……。

グレアム・グリーンの小説『The Quiet American』の2度目の映画化。
政治的“サスペンス”映画として、よく出来ていると思う。
後半の盛り上がり方とか。
だけど、こういう邦題はもうホント、勘弁してください。
陳腐もいいとこだし、どれがどの作品だったか覚えていられない・・・。

監督はオーストラリア人のフィリップ・ノイス。
製作総指揮にアンソニー・ミンゲラとシドニー・ポラックが名を連ね、
出演はマイケル・ケインにブレンダン・ブレイザーと、
地味だけど、けっこう豪華なスタッフによる作品。
香港映画で知られたクリストファー・ドイルが撮影を担当したせいか、
アジアを舞台にした欧米映画ながら、
映像が過剰にエキゾチックになっていないのがよいです。

ブレンダン・フレイザーの出演映画はもらさず(!)観てます。
この人の場合は断然コメディで光るのですが(フェイバリットは「タイムトラベラー」)、
新作と聞いて、製作中から気にしていました(少しヲタ入ってるかも…笑)。
アメリカではアカデミー賞狙いの作品として、
2001年の暮れにいったん公開が決まったものの、
タイミング悪く同時多発テロが起きてしまい、
おそらく政治的な配慮から公開が見送られたようです。
その後、アメリカでは単館のような映画館でひっそり上映されて終わりました。

男の嫉妬がテーマであり、政治色を前面に押し出した映画というわけではない。
マイケル・ムーアみたいなのとは全然違うけど、
最近のアメリカ帝国のやり口に業を煮やしている人にとっては、
「小気味よい」映画ではないかと思います。

しかし、純真無垢な雰囲気をもつBフレイザーは、パイルというアメリカ青年役に
よく似合うはずと思っていたけど、ちょっと年を取りすぎたかな。
もはや体型と髪が・・・個人的に悲しいヅラ。


<追記>
この映画のアメリカでの公開を巡るゴタゴタについては
こちらに詳しく書かれていました。参考まで。
(あ、でも、著しくネタバレしてるので、未見の方は読まないほうがいいかも)



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