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2004年7月23日 (金)

碗の中でそれはとろりとしたさざ波を立てた…

デイヴィッド・リスの『珈琲相場師』を読む。


前作『紙の迷宮』でアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した
ミステリー作家の2作目。
17世紀半ばのアムステルダムを舞台とする歴史ミステリーで
相当下準備して書かれている模様。

本の厚さでいったら、読み応えあるんだけどねえ、
ヨーロッパで流通し始めたばかりのコーヒーの先物取引で
大儲けをねらうポルトガル系ユダヤ人の主人公というのが、
少々軽薄つーか、身勝手すぎるというか、
あんまり魅力的に思えないんだわ。

ミステリーといっても、大きな事件もないし、誰も死なない。
登場人物たちの騙し騙されを、推理しながら読む感じ。
その割りには、大したトリックがあったとは思えない。
ま、取引市場の仕組みとか、自分にはよく分からないというものあるけど…。

そうなると、やはり、登場人物が魅力的であることがとても重要なわけで、
それぞれの人物設定は面白いのに、ちょっと期待はずれだった。
終わり方も、ミステリー小説じゃなくて、
なんだか、しみったれた私小説みたいで…。
どうせ架空の人物なんだから、もっと型破りな要素がほしかったかな。

文句垂れてる割りには、ぐいぐい引き込まれて読んだけどね。



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